発電所内には多種多様な設備が設置されています。都市ガスを燃料として水蒸気をつくるボイラーや、その水蒸気でタービンを回す発電機。そのほか、受配電設備や給水処理装置など、すべての設備を稼働させることによってエネルギーの生産が可能になります。生産技術グループのミッションは、そうした設備類を顧客企業の需要に応じて適切に運転するために、運転計画や設備導入の最適化を図っていくことです。
中でも将来に向けた新たな設備の導入構想は重要課題です。コンビナート南グループの顧客企業に安定してリーズナブルに電力等のエネルギーを供給し、なおかつCO2排出量の削減や省エネ化を推進していくには、最新の設備技術の導入を常に検討しなければなりません。現在は、クリーンエネルギーの面で大きく前進できる、ガスタービン発電所の建設計画を進めているところです。
需要に応じた発電所の運転計画で
大幅なコストセービングが可能になるから面白い。
私は2014年に当社に入社し、2019年4月から生産技術グループに配属されています。現場にも足を運ぶことの多いこの仕事は、当社のエネルギー生産のスケールの大きさを、肌で感じることができます。
私の担当は、発電所の運転計画の策定です。年間を通してはもちろん、1日の中でも刻々と変化する需要に基づいて発電設備の運転計画を立てていきます。コスト面の観点から、東京電力より廉価な深夜電力を受電して顧客に送電する再販のような計画を組むこともあります。顧客企業から正確な情報を集め、より正確な需要予測を立て、それに基づいた運転計画を柔軟に実行することで、発電所の無駄な稼働を大きく抑えることが可能になります。発電設備を適切に運転することによるコストセービングの効果は絶大です。会社の収益をストレートに左右するので、責任の大きさを日々痛感しますが、大きなやりがいを感じます。