コンビナート内の顧客企業に毎日安定してエネルギーを届けている背景には、設備の絶え間ない状態把握とメンテナンスがあります。それは、「壊れたから直す」「能力が落ちたから取り替える」といったものではありません。予防保全の観点から、設備の調子が悪くなったり障害が起きたりする前に、それを引き起こしそうな箇所を事前に察知して修繕し、発電所の稼働の低下を未然に防いでいくことが大切です。そうした設備全体の見守りと対処を行なっているのが設備管理グループです。エリア毎に、年に1回の定期修繕を計画し、実施します。
実際の修繕作業や設置工事の作業は、発注先の専門の会社が行います。私たちは、プラントオーナーの立場から修繕計画や修繕内容を起案し、その通りの修繕や工事が行われるか監理し、最終的に検収を行うことになります。組織体制としては、機械チームと電計チームの合計14名が協力しながら対応しています。
仕事に必要な知識を蓄積していくと、
任される場面も増えてきました。
2018年秋に、大手化学関連会社から転職してきたばかりの私は、設備管理グループの中で最もキャリアが浅く、まだまだ覚えなければならないことがたくさんあります。しかし、ベテランの上司や先輩たちが巨大なボイラー、タービンなどの回転機、発電所内に張り巡らされている配管などについて一つ一つをしっかり指導してくれます。また、協力会社との打ち合わせの会話の中からも、重要な知識を得ることができます。実際に、この1年ほどで自分自身に設備に関する多くの知識が蓄積できたと感じています。
また、こうして仕事に必要な知識を蓄積することで、自分なりに判断したり、納得できたりすることができるようになりました。今はそんな自らの成長の実感や新たな専門知識を学べる機会が、仕事に前向きに挑む何よりのモチベーションになっています。